Waveシリーズは、短波長赤外(SWIR)帯域での撮像が可能な、デュアルバンドの1Kラインスキャンカメラです。InGaAsセンサを2枚搭載し、JAIのプリズムラインスキャン技術をベースに設計されています。これりによって、SWIR帯域(900 nm~1700 nm)で2波長を同時に撮像可能です。
Waveシリーズのカメラに搭載されてるInGaAsセンサは、CCD/CMOSセンサで光量子を検出できない場合でも、SWIR帯域の波長を検知し、「隠れている」異物などの発見に利用可能です。JAIのSWIRカメラ技術は、これまでの可視光や近赤外帯域を超えたマシンビジョン検査システムの構築を実現し、画像認識処理の幅を広げます。
入射光をプリズムを通して分光することで、検査対象物の全く同じ箇所に対して、2枚のセンサで2つの異なるSWIR波長の画像を同時に収集します。「各種の化学成分におけるSWIR光の吸収レベルがそれぞれ異なる」という性質を活かし、1つのスペクトル帯では捉えられない異物などの検査や選別に利用可能です。
1つの入射光をプリズムを通して分光し、2枚のセンサに投射するため、フィルタホイールを使ったカメラのような摩耗する可動部がありません。また、高速で移動する検査対象物でも、デュアルスペクトルイメージを正確に位置合わせすることができます。
SWIRで2波長を同時に撮像
波長帯域1024ピクセル解像度×2:900 nm~1400 nm、1400 nm~1700 nm
ラインレート: 39 kHz(39,230 line/秒)
画像前処理機能:画素ゲイン補正、シェーディング補正(フラットフィールド)、LUT、ガンマ機能など
Camera Link経由で、Dual-Baseまたは2ch Medium configuration切り換えが可能
高価なカスタムレンズやウィンドウを必要とするMWIRカメラと比べて、さまざまな種類の市販オプションが利用可能
冷却不要
産業環境の厳しい要求に応える信頼性と耐久性を備えた堅牢設計
Wave Series
WA-1000D-CL
ラインスキャン
マルチスペクトル
短波長赤外 (SWIR)
N/A
1024 x 1 px
39 kHz
なし
Camera Link
2InGaAs
Custom
25.6 mm
25.0 x 25.0 µm
グローバルシャッタ
25.7 mm
90 x 90 x 117 mm
910 g
8/10/12-bit
M52マウント
9.84 W
-5°C ~ +45°C
JAIカメラ専用 ACアダプタ VA-055シリーズ*出力コネクタの形状によって型番が変わります。ご注文の際にはBもしくはFをご指定ください。定格出力電圧:DC+12V定格出力電流:3A入力電源電圧:AC100V-240V (1次側ケーブルは100V専用)電源周波数: 50/60Hz動作温度:-10~+50℃動作湿度:20%~85%(但し結露なきこと)外形寸法:43(W) x 30(H) x 112(D)mm (突起部除く)質量:285g/277g ケーブル長:2.0m出力コネクタB / F(型番)B ( VA-055 B ):12pin仕様F ( VA-055 F ):6pin仕様
Waveシリーズのカメラは、ドライフルーツや茶葉などのささまざまな食品加工用途において、乾燥度の検査に利用されています。
ベルトコンベヤを流れる果物や野菜の成熟度測定に導入されています。同時に、傷やへこみ、皮の下で発生している劣化や混入物なども検査することができます。
Waveシリーズのカメラは、さまざまな資材の製造や塗装工程で、水分量や乾燥度の検査に利用されています。
材料の再利用と環境に有害な物質を適切に処分するため、ベルトコンベヤーを流れるさまざまなプラスチックから、再利用するものと有害なものとを選別する用途で利用されています。
JAIのプロダクトエンジニアがいつでもご相談を承ります。
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