電子工業分野の検査施設において、サーマルパッドがアルミヒートシンク上の正しい位置に接着されているかどうかを、JAI GOX シリーズカメラを使用して確認しています。
アプリケーション
マレーシアを本拠地とするRimburgsは、機械や装置の自動化カスタマイズを専門とし、電子工業用の検査システムの設計において、長年にわたる豊富な経験を培ってきました。最近のプロジェクトでは、アルミヒートシンクに接着されたサーマルパッドが所定の位置に取り付けられていることを確認する検査システムを導入しました。
電子部品の品質管理は、検査対象が非常に小さいこと、大量に生産されること、生産効率を考えて比較的高速に検査しなければならないことなどから、困難を極めています。また、電子部品は金属部品が含まれていることが多く、最適に設計された照明や画像処理システムを使用しなければ、光の反射により正確な欠陥検査ができなくなります。そのため、アルミニウムプレート上のサーマルパッドが、位置の許容範囲0.5mm以内で、角度の許容範囲5度以下で正確に配置されていることを確認・測定することが求められました。
ソリューション
Rimburgsはこのアプリケーションでサーマルパッドの位置を確認するために、JAIのGOX-5103C-PGE CMOSカラーカメラを採用し、解像度5.01メガピクセルとグローバルシャッターで必要な画質を実現しました。カメラを対象物から140mmの作業距離に設置し、直径130mmの拡散リングライトとメガピクセルカメラに適したCマウントレンズを使用することにより、最適な画質で撮像できるようになりました。機械的な構造上、上から撮影した画像を正しく表示するには、反転させる必要がありました。そのうえ、シェーディング補正機能や色補正で完璧に仕上げなければなりませんでした。GOX-5103C-PGE CMOSカメラは、そのためのツールをすべて備えています。
JAI GOX-5103C-PGEは、高解像度やグローバルシャッターなどの技術的特徴を持ち、高画質で信頼性のある画像撮影を保証するカメラです。カメラのイメージセンサに採用されている標準的なベイヤーRGBフィルターパターンと、画像処理で十分な品質を確保するシェーディング補正機能や色補正ツールを搭載しています。カメラに搭載された画像フリップ 機能により、水平方向/垂直方向に画像を反転させて出力することができて、、撮影した画像を見やすく処理します。日本で製造され、6年間の保証が付いていることは、RimburgsがJAIのカメラを採用する決め手となりました。
カメラ
GOX-5103C-PGEは、次世代のマシンビジョンシステムに最適な機能、画質、産業グレードの信頼性を兼ね備えたグローバルシャッターCMOSセンサを採用している、小型で手頃な価格の産業用エリアスキャンカメラです。重量はわずか65gで、5.01メガピクセルのベイヤーカラー出力、最大35fpsのGigE Visionインターフェースを採用しています。Go-Xシリーズのカメラは、トリガ制御、露光設定、ALC 、ルックアップテーブル (LUT) 、シェーディング補正、画素欠陥補正、ROI、ビニングなど、マシンビジョンに必要不可欠な機能を多数搭載しています。
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